アプリケーション・プロセッサ「SH-Mobile」用のソフトウェアとして、 by weloveike

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									                                                      2007 年 10 月 24 日
                                                 株式会社ルネサス テクノロジ



 アプリケーション・プロセッサ「SH-Mobile」用のソフトウェアとして、
欧州の携帯電話 TV 向けスクランブル解除用「DVB-H CA ミドルウェアパッケージ」
                  を提供開始
  - 携帯電話向けデジタル TV 用ミドルウェア群を拡充し、ソリューションを提供 -



  株式会社ルネサス テクノロジ (本社:東京都千代田区、会長&CEO 伊藤 達)は、このた
び、アプリケーション・プロセッサ「SH-Mobile」用のソフトウェアとして、欧州の携帯電
話向けデジタル TV におけるスクランブル解除用の「DVB-H CA ミドルウェアパッケージ」を
開発しました。2008 年 2 月から提供を開始します。
  「DVB-H CA ミドルウェアパッケージ」は、欧州の携帯電話向けデジタル TV 規格である
DVB-H(Digital Video Broadcasting for Handheld) の ス ク ラ ン ブ ル 解 除 機 能 (CA:
Conditional Access)を実現し、暗号化された有料放送の視聴アプリケーション等の開発を
容易にします。
尚、 本パッケージは、        株式会社日立製作所 システム開発研究所の協力を得て開発しました。

<製品化の背景>
  近年の携帯電話システムは、マルチメディア機能の一つとして、デジタル TV 対応機能が
ほぼ標準として搭載される傾向にあります。携帯電話 TV 放送の形式としては、日本国内は
ISDB-T が採用されてワンセグ放送のサービスが開始されており、海外では、欧州を中心と
した DVB-H、韓国などでは DMB-T などの方式が採用されています。当社は、これまで、これ
らの携帯電話デジタル TV 向けに、アプリケーション・プロセッサ「SH-Mobile」ならびに、
「SH-Mobile」を使用して映像・サウンド機能を実現するミドルウェアを中心にしたソリュ
ーションを提供しています。そして、地上デジタル TV 対応携帯電話の多くの機種に採用さ
れています。
  一方、欧州の DVB-H では、デジタル TV を視聴する上で、映像・サウンド機能は勿論です
が、 有料放送は暗号化されているため、       視聴する際にはスクランブル解除機能が必要です。
この方式は、DVB-H 規格の SPP(Service Purchase and Protection)で規定されており、有
料放送の視聴には、これに対応することが必須です。そこで、当社は、従来の映像・サウ
ンド機能が主であった携帯電話向けデジタル TV 用ミドルウェアに加えて、DVB-H SPP に対
応した「DVB-H CA ミドルウェアパッケージ」を開発しました。これにより、携帯電話 TV 向
けミドルウェア群を拡充し、ユーザにおける携帯電話 TV 用アプリケーション開発のソリュ
ーションを提供します。

<製品の特長>
本ミドルウェアパッケージの特長は以下のとおりです。
(1) カスタマイズが容易なモジュール構造
   本パッケージは、①コンテンツストリーム復号機能、②鍵ストリーム復号機能、および
   ①②に使用される③認証機能と④暗号復号化機能の 4 種類の独立した機能をサポートす
   る、モジュール構造のミドルウェア製品で構成されています。モジュール構造を採用し
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   ていることで、ユーザは仕様に応じてカスタマイズが容易です。ユーザが開発あるいは
   使用する任意のミドルウェアモジュールと組み合わせることが可能であり、例えば、鍵
   ストリーム復号機能にユーザが開発したモジュールを適用する場合も、他の機能はその
   まま組み合わせて使用することができます。これにより、アプリケーションの開発が容
   易であり、当社比で約 30%の開発期間短縮が可能です。

(2) 高性能暗号ミドルウェア
   DVB-H CA に対応するためには、AES(Advanced Encryption Standard)や HMAC-SHA-1
   (SHA:Secure Hash Algorithm)などの暗号方式によるデータの復号化や認証の処理を行
   う必要がありますが、CPU にとって大きな処理負荷になります。本製品では、認証と暗
   号復号化の 2 つの機能を、          「SH-Mobile」のアーキテクチャに合わせて最適化しており、
   携帯電話 TV で使用される 512Kbps(bit per second)のデータストリームの処理負荷は、
   両機能ともそれぞれ 5MHz 程度で実現でき、例えば、CPU の動作周波数が 200MHz では、
   わずか 2.5%となります。
   また DVB-H CA では AES の鍵を頻繁に更新する必要があります。このため、CPU の処理負
   荷が重くなりますが、         鍵生成処理を効率良く行う工夫を施して CPU 処理を軽減しており、
   ダイナミックに鍵が更新されるストリームにも対応できます。これにより、当社従来の
   暗号機能ミドルウェア製品を用いた場合と比較し、約 40%の CPU 負荷で DVB-H CA 機能を
   実現可能であるため、システムの低消費電流化に貢献します。

  本ミドルウェアパッケージは、             欧州の有料 TV 放送でのスクランブル機能を規定する DVB-H
規格 A100 の SPP に準拠し、以下のコンテンツおよび鍵の暗号化仕様に対応した復号機能を
提供します。
①暗号化されたコンテンツストリームは SRTP(Secure Real Time Protocol)と ISMACryp
  (Internet Streaming Media Alliance: Encryption and Authentication Specification)
  Ver.1.1 仕様に準拠
②鍵ストリームについては DVB-H 規格 A100 の AnnexB 仕様に準拠
  これらの機能を実現するため、本製品は、2 種類のストリームに対応する復号ミドルウェ
アと 2 種類の暗号ミドルウェア、合計 4 種類のミドルウェアで構成されています。すなわ
ち、(a)鍵ストリーム復号ミドルウェア、(b)コンテンツストリーム復号ミドルウェア、(c)
ハッシュ関数 HMAC-SHA-1 暗号ミドルウェア、              (d)AES 暗号ミドルウェアの 4 種類のミドルウ
ェアであり、それぞれ以下の機能を実現しています。
(a) 鍵ストリーム復号ミドルウェア:
  鍵ストリームを解析し、コンテンツ復号用の鍵を復号して取り出す。
(b) コンテンツストリーム復号ミドルウェア:
  受信したコンテンツストリームを解析、復号鍵を入手してコンテンツを復号する。
(c) ハッシュ関数 HMAC-SHA-1 ミドルウェア:
  受信中の鍵およびコンテンツのストリームが正規のものかを判定する。
(d) AES 暗号ミドルウェア:
  暗号化された鍵およびコンテンツのストリームを 128 ビットのブロック単位で復号する。
尚、(c)と(d)の 2 種類のミドルウェアは汎用であり、今回の用途以外にも適用可能です。

 今後も、携帯電話のマルチメディア機能だけでなく、コンテンツ保護対応などのユーザ
のニーズに応えるソリューションを開発し、提供していきます。



■注 記
* 記載の製品名、会社名、ブランドは、それぞれの所有者に帰属します。
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■応用製品例
●「SH-Mobile」を使用する組み込みシステムの DVB-H デジタル TV アプリケーション開発

■仕 様
        項 目              「DVB-H CA ミドルウェアパッケージ」仕 様
対象 CPU コア           「SH4AL-DSP」および「SH4AL-DSP」互換 SuperH
コンテンツ保護仕様           SRTP、SMACryp Ver.1.1 仕様に準拠
鍵ストリーム機能仕様          DVB-H 規格 A100 AnnexB 準拠



■お客様からの問い合わせ先
株式会社ルネサス テクノロジ システムソリューション統括本部
システムソリューション第二事業部 モバイル製品技術部
〒100-0004 東京都千代田区大手町二丁目 6 番 2 号(日本ビル)
電話 03(5201)5234 (ダイヤルイン)
                                                         以 上


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