315CR

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					コンピューテッド・ラジオグラフィ(CR) における
消去不完全時の撮影条件

 学校法人 美専学園
 北海道医薬専門学校 診療放射線学科

 ○高山和也   小笠原延高   河本拓士

  金成宏明   森谷俊春 ※木村 徹 ※川越 誠
実験目的
 CRシステムを用いた頭部軸位撮影などにおいて曝
射量オーバーのためにイメージングプレート(IP)の
データが消去しきれなくなり画面上に『消去不完全』と
表示されることがある。このことを踏まえて、以下を今
回の実験テーマとする。

各々の撮影法で『消去不完全』と表示され
る場合の撮影条件を求める。
使用機器一覧
CR装置: FCR XG-1 (FUJIFILM)
IP: ST-VI( FUJIFILM)
   〔再現性を確認した同一の物を使用〕
カセッテ:FUJIFILM タイプC
グリッド:MITAYA MFG.CO.LTD
              グリッド比    5:1
             グリッド密度 34lines/cm

X線発生装置:UD150‐30E(SHIMADZU)
X線管:CIRCLEX 0.6/1.2P18DE&38DE-8(SHIMADZU)

一般撮影用ファントム:PBU-30 ((株)京都科学)
IPの読み取りと消去の原理                輝尽性
                             蛍光体
 輝尽励起光として、 支持体
波長633nmの           X線量子

He-Neレーザ光を X線照射              繰
                             り
IPに照射することに                   返
                             し
より輝尽発光が生          レーザビーム走査   使
じ、IPは蓄積された                   用
                             可
エネルギーに比例 読み取り                能
した400nmの青紫          可視光

色の光を発する。    消去
実験方法
頭蓋骨の軸位を適切な撮影条件で撮影    の   各
                     手   々
  撮影時間を単独で変化させて      順   の
  『消去不完全』の値を調べる
                     で   撮
                     実   影
                     験   法
 管電圧を±10kV変化させた場合の   を   で
   『消去不完全』の値も求める     行   も
                     う   同
       一覧表作成             様
頭蓋骨(正面)
 撮影メニュー名称:頭蓋 正面
 英語メニュー名称:SKULL ,FRN


       26mAs    64mAs    90mAs 160mAs
60kV      ○       ○        ○      ×
70kV      ○       ○        ×      ×
80kV      ○       ×        ×      ×
※グリッド使用                 消去可:○   消去不可:×
頭蓋骨(側面)
 撮影メニュー名称:頭蓋 側面
 英語メニュー名称:SKULL ,FAT


       22mAs    50mAs    64mAs 100mAs
60kV      ○       ○        ○      ×
70kV      ○       ○        ×      ×
80kV      ○       ×        ×      ×
※グリッド使用                 消去可:○   消去不可:×
頭蓋骨(タウン)
 撮影メニュー名称:タウン
 英語メニュー名称:TOWNE


       32mAs   50mAs    64mAs    90mAs
75kV      ○        ○      ○       ×
85kV      ○        ○      ×       ×
95kV      ○        ×      ×       ×
※グリッド使用                消去可:○    消去不可:×
頭蓋骨(軸位)
 撮影メニュー名称:頭蓋 軸位
 英語メニュー名称:SKULL ,AXL


       36mAs    40mAs    44mAs    72mAs
75kV      ○       ○        ○       ×
85kV      ○       ○        ×       ×
95kV      ○       ×        ×       ×
※グリッド使用                 消去可:○    消去不可:×
側頭骨(シュラー)
 撮影メニュー名称:シュラー
 英語メニュー名称:SCHULLER


       32mAs   50mAs   72mAs 112mAs
65kV      ○      ○       ○      ×
75kV      ○      ○       ×      ×
85kV      ○      ×       ×      ×
※グリッド使用               消去可:○   消去不可:×
側頭骨(ステンバース)
 撮影メニュー名称:ステンバース
 英語メニュー名称:STENVERS


       22mAs   56mAs   72mAs 112mAs
65kV      ○     ○        ○      ×
75kV      ○     ○        ×      ×
85kV      ○     ×        ×      ×
※グリッド使用               消去可:○   消去不可:×
副鼻腔(正面)
 撮影メニュー名称:副鼻腔 正面
 英語メニュー名称:SKULL ,FAT


       32mAs    44mAs    80mAs 126mAs
65kV      ○       ○        ○      ×
75kV      ○       ○        ×      ×
85kV      ○       ×        ×      ×
※グリッド使用                 消去可:○   消去不可:×
頭蓋骨(コールドウェル)
 撮影メニュー名称:コールドウェル
 英語メニュー名称:CALDWELL


       32mAs   44mAs   72mAs 100mAs
65kV      ○     ○        ○      ×
75kV      ○     ○        ×      ×
85kV      ○     ×        ×      ×
※グリッド使用               消去可:○   消去不可:×
副鼻腔(ウォーターズ)
 撮影メニュー名称:ウォーターズ
 英語メニュー名称:WATERS


       32mAs   36mAs   40mAs    50mAs
75kV      ○     ○       ○        ×
75kV      ○     ○       ×        ×
85kV      ○     ×       ×        ×
※グリッド使用             消去可:○      消去不可:×
 消去不完全となるメカニズムの考察
 頭蓋骨(正面)                       頭蓋骨(側面)

  データ残量          50mAs           データ残量
   『50』          X線照射             『50』
                He-Neレーザー
  データ残量     【処理パラメータ】頭蓋骨(正面)     データ残量
   『10』         He-Neレーザー         『15』
            【処理パラメータ】頭蓋骨(側面)
  データ残量                          データ残量
                 可視光
    『0』                            『5』

消去可能                           消去不完全
まとめ
 作成した一覧表から撮影条件を選択すること
によって、被写体厚が大きくなることで目立つ
『消去不完全』と表示される影響を改善できる。
 本論文で消去不完全の線量があまりに大きく
なったため記述はないが腰椎など他の部位でも
同様の考えで良いことがわかった。また、『消去
不完全』になるのは線量や処理パラメータに依
存しているため機器の性能で微細な変化がある
ことがわかっている。
謝辞
本研究に際して、貴重な時間を割いて指導し御協
力を頂いた皆様に深く感謝いたします。
     参考文献:     医用放射線技術実験 〔臨床編〕
                 編者 田中 仁    斎藤 勲
                     山本千秋 山田 勝彦
                 発行所   共立出版(株)
             新版 放射線機器学(Ⅰ)―診断画像機器―
                 著者 青柳 泰司 安部 真治
                     小倉 泉    清水 悦雄
                 発行所   (株)コロナ社

				
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