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12/7/2011
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Microsoft ネットワーク 「?」のポイント

簡単に自己紹介

大川原 啓玄(おおかわら よしはる)

NT-Committee2 所属

数年前から新潟でときどき勉強会を開いています

新潟インターネット研究会と同じようなポリシーをもつ

非営利団体



あおい情報システム株式会社 代表取締役

半年前に設立しました。

そのまえは、マイクロソフト株式会社マーケティング本部

そのまえは、日立系列会社でSIをやってました

WindowsだけでなくSolarisやLinuxをつかってました

もくじ

Microsoft ネットワークは独自規格?

マイクロソフトはオープンソースが嫌い?

NetBEUI と NetBIOS

NetBIOS 名前解決

名前解決は二つある

ブラウジング機能

認証とSMB

パスワードハッキング

Sambaとの関係

Active Directory 機能紹介

Microsoftネットワークは独自規格?

いちおう RFC1001 と RFC1002に規定されています

http://www.cse.ohio-state.edu/cgi-bin/rfc/rfc1001.html

http://www.cse.ohio-state.edu/cgi-bin/rfc/rfc1002.html





RFC1001とRFC1002をマイクロソフトがさらに拡張し

たものが、現在のMicrosoft ネットワークです

この「さらに拡張した」という部分だけみれば Closed な仕様

問題はこの「拡張した」部分の基礎的な技術情報が提供さ

れていないということ

Microsoftネットワークは独自規格?

余談

マイクロソフトには生産的で画期的なアイデアはどんどん重

用される社内文化がある

技術やユーザビリティなどの観点から「イイ(・∀・)!」仕様は

どんどんインプリメントされる



たぶんいい方向になると思って作ってるうちに、こうなっ

ちゃったんじゃないかな?



なのでドキュメントもあとから作るから大変に・・・

それは イクナイ (・A・)/

なぜ仕様をオープンにしないのか?

ソフトウエアの仕様(設計やコードなど)も知的財産の

ひとつであり法的に守られるべき権利として考えてい



お金と手間をかけてつくったものを全部公開すると産業とし

てなりたたない

良心的に解釈すると、ITベンチャーを擁護すると言い換えら

れなくもない

マイクロソフトはオープンソースが嫌い?

マイクロソフトはオープンソースを否定しているわけで

はない

Shared Souce Codeプログラムなどで制限はあるが仕様は

公開している

一部のソフトウエアはオープンソース化している

MS.comで提供されている技術情報は他社に比べれば、か

なり開示しているほう



有効な開発手法であることは認めている

Internet Week 2004 1,dec マイクロソフト株式会社 法務・

政策企画本部 統括本部長 平野氏 講演

オープンソースって何?

「オープンソースとは単にソースコードを公開するとい

うだけではなく、ディストリビュータ・ハッカー・ユーザと

いう立場の異なる三者の利害を調整し、そのソフトウェ

アをより良くしていくものでなければならない 」

GNU・Debian 八田氏

八田氏「ライセンスに関しては、現在普及しているオー

プンソースライセンスでは、今後の状況に対応できな

いような限界があるのも事実 」



両者とも主張が数年前に比べて尐しずつ変わってきて

いる

マイクロソフト曰く「GPLが問題」

GPL第7条による特許などに認められなければ「無償、

自由な配布」

特許にならなければ、企業として研究開発資金は回収でき

ない

「特許やビジネスの構造を否定する発想」平野氏



余談

アイデア泥棒、仕様泥棒はホント腹が立つ

特許に守られることがない システムインテグレートは

提案資料からいいとこどりを、既存の業者に流されることも

多い

話をもどして・・・

とにもかくにも、ユーザとしては仕様が公開されている

かどうかよりも、閲覧できる基礎的資料がないってこと

が一番困る



前回、前々回のおさらいに補足しながら、

ActiveDirectoryの話などをしていきます

NetBEUI と NetBIOS

原型はDOS時代(1980年代の半ば)にできるだけ簡単

なアーキテクチャという方針で設計されたプロトコル

名前もなかった。

NetBIOSというプロトコルとインターフェースをかねた総称で

呼んでいた

ルーティング不可

Ethernetだけでなくトークンリングでも使っていた

実はもともとはIBMやマイクロソフトが共同で定めたベン

ダー独自規格

マイクロソフトはこの仕様をあとあとまで引きずることになる

NetBEUI と NetBIOS

原型をTCP/IPに対応させて、IPネットワーク上で使え

るようにとアーキテクチャを整理した

ここで NetBEUI (第2+3層)とNetBIOS over TCP/IP (NBT

第4層)、NetBIOSインターフェース (第4層と5層のインター

フェース)、SMB(第5層)が規定される



第5層

SMB





NetBEUIの原型 NBT 第4層

(広義のNetBIOS)

NetBEUI TCP/UDP



IP 第3層



Ethernet Ethernet 第1,2層

NetBEUI と NetBIOS

NetBIOSインターフェースをTCP/IP上で使うため

NetBIOS over TCP/IP (NBT)が規格化された

RFC1001、RFC1002 で規定

(ポート137、138、139 で通信を行うプロトコル)

あわせてNetBIOSは IPX/SPX上で使うこともできるように

なった

SMB

NetBIOSを上でファイル共有やプリンタサービスを共有する

ためのプロトコル

NetBIOS名前解決がされていないと使用できない

Hostname名前解決だけではダメ

NetBEUI/NetBIOSを使った通信

NetBEUI/NetBIOSベースのネットワークでは

NetBIOS名は一意であり、重複が許されない

IPアドレス の考え方と一緒

NetBIOS名 は host名みたいなものと思いがちだが

IPアドレスに変わるものと理解したほうがよい

NetBEUIでもNBT+TCP/IPでも本質は変わらない





よくみるポップアップ

「ネットワーク上に同じコンピュータ名が存在します。

~」

NetBIOS名 と コンピュータ名

NetBIOS名 = コンピュータ名 + 識別子

Ex. yoshihao01 = yoshihao01 +

ファイル・プリンタ共有クライアント機能 有効

ファイル・プリンタ共有サーバ機能 有効

Etc・・・





同様にNetBIOSグループ名 = グループ名(ワークグ

ループまたはドメイン) + 識別子

NetBIOS名 と NetBIOSグループ名

NetBIOS名による通信 NetBIOSグループ名による

通信 GroupB に通信

ClientB へ通信







ServerA

ServerA

破棄 受信 GroupX

ClientA







破棄 受信

受信

GroupX

ClientB 破棄



ClientC

GroupZ

通信方式の違い

UNIXでの通信は TCP/IPベース (hostsname解決)

Hostname はIPのAllies

DNSやhostsで名前を解決して、IPベースで通信





マイクロソフト ネットワークの通信は NetBIOSベース

(NetBIOS名解決)

NetBIOSをIPにカプセル化して通信

IPアドレスがあっていても、宛先コンピュータ名があってない

と通信できない

何度も言うが 「NetBIOS名 は IPアドレスに変わるもの」

NetBIOS名前解決

NetBIOS名前解決の原則は

ブロードキャストによる名前解決



でも、それだとセグメント越えられないよね?

NetBEUIだとルーティングできないしね



じゃ、NetBEUIやめて、NBTにすればセグメント越えら

れるじゃん

セグメントを越えてのNetBIOS名前解決

LmhostsファイルによるNetBIOS名前解決

hostsファイルと同様な記述をする

192.168.0.100 computerA

192.168.1.200 computerB

セグメントを越えてのNetBIOS名前解決

WINSを使う場合はWINSサーバで管理する

Hostsと同じように、クライアントごとにlmhostを書いてたら

大変

サービスとしては ほぼダイナミックDNSと一緒

クライアント側でWINSサーバを設定すると、そのWINSサー

バに自分のNetBIOS名を書き込みに行く

クライアントはWINSサーバにNetBIOS名前解決を問い合

わせることにより、NetBIOS名に対するIPアドレスを取得で

きる

WINSの導入により、ブロードキャスト宛のトラフィックは削減

される

セグメントを越えてのNetBIOS名前解決

WINSを使う場合はWINSサーバで管理する

使用するポート番号は 42

WINS = Windows Internet Naming Server の略

こんな言い方をするから、ややこしくなるんだ!





実はNetBIOSの各種の問題を簡単に解決するためには

WINSサーバを立てるのが一番

NBTを使った通信

NBTを使うことで、コンピュータ名の代わりにIPアドレ

スが使える

Windows NT 3.1、Windows 98 SP1以降がNBTに対応

(だったはず)

「\\computerA\share」という共有名を

「\\192.168.0.100\share」と置き換えることができる

Windows 95のネットワークでは使えない

ただ基本的に

「コンピュータ名を通信のベースとして使う」

ことはかわらない」

どこまでいってもNetBIOS通信

「コンピュータ名を通信のベースとして使う」

ことはかわらない」



このことを実感するためには、わざと設定を間違えて

みるとわかる

間違えてみよう

コンピュータ名:ComputerA

コンピュータ名:ComputerB

IPアドレス :192.168.0.100

IPアドレス :192.168.1.200

Hostsファイル

192.168.1.200 computerB2

Lmhostsファイル ホスト名、コンピュータ名が

192.168.1.200 computerB2 間違ってる





IPベース通信

通信

コンピュータ名:ComputerB2

IPアドレス :192.168.1.200

NetBIOS通信



コンピュータ名が間違ってる



IPベースでの通信はできても、NetBIOSでの通信ができない!

ここで重要なことは

Ping [IP Address] では Relay がある

でもファイル共有ができない



でも、ping [hostname] だとNGだ

そうか!名前解決ができていないんだ









そこまではいいんです。厄介なのは次の場合





コンピュータ名:ComputerA

コンピュータ名:ComputerB

IPアドレス :192.168.0.1

IPアドレス :192.168.0.2

Hostsファイル

192.168.0.2 computerB

Lmhostsファイル

192.168.0.2 computerB2 コンピュータ名だけが間違ってる





IPベース通信

通信

コンピュータ名:ComputerB2

IPアドレス :192.168.0.2

NetBIOS通信

罠と呼ばれる理由

Ping computerB では Relay がある

Hosts ファイルで名前解決してるからね

名前解決が完全にできていると思い込む

実は hostname名前解決だけで、NetBIOS名前解決はできていない

当然だが、IPベース通信の SMTPやPOP3 なども

Hostnameで通信可能



でもファイル共有だけができない

名前解決ができてるのに、どうして・・・・と悩む

ちょっとネットワークに詳しいと「 ポート137-139をどっかが

ブロックしてんじゃないの?」とか難しいほうにいってしまう

違うんです!

ファイル共有できないのは、NetBIOS名前解決ができ

てないからなんです



名前解決がhostname名前解決とNetBIOS名前解決

の二つがあって、それぞれ違うものだという理解がな

いと原因が見えてこない



悲しいかな、hostsもlmhostsも正しく記述されてると、

名前解決が二つあるとは実感できない

そして、統合へ

名前解決が二つあるのは、やっぱりややこしい

ということでWindows 2000 Server 以降、

WINSとDNSを統合させた。

Active Directory 環境下ではDNSの名前解決を、WINSの

名前解決に使うことができる

Windows 2000以降のクライアントOSを

Active Directory に参加させると

DNSサフィックス名が自動で付加される

当然、hostnameとNetBIOS名は同一

統合しても

Hostname名前解決と、NetBIOS名前解決は

やっぱり違うものなんです!



便利になると本質を見失っちゃいますね

クルマについてるABSとかも一緒ですよねー

マイクロソフト心の叫び(たいんじゃないかと思う)

すべては歴史が悪いんです。。。。

下位互換性をもちながらVerUpするのは大変なんです

よぉ



もともとはIBMの独自規格なのに、マイクロソフトは

それに縛られ続ける。。。。

でも、IBMはNetBIOSを捨て さっさと Linuxへ(ヲイッ



こんなことなら FTPベースでのファイル共有を拡張し

たほうがよかったんじゃないの?

ここまでの内容

理解できました?

Microsoftネットワークを理解するうえでは

NetBEUI/NetBIOSを理解していないとダメなんです



これがわからないと次に進めません







つぎはやっとブラウザの話です・・・

ブラウジング機能

ブラウジングとは?

コンピュータ一覧を提供するサービスのことです

「ネットワークコンピュータ」をダブルクリックすると

他のコンピュータが見えますよね?あれです



表示されるコンピュータ一覧を「ブラウズリスト」といい

ます



ブラウズリストをもっているコンピュータを「ブラウザ」と

いいます

サーバーサービスですが「ブラウザ」です

ブラウジング機能

こまったことに、ここにもNetBIOSがでてきます

名前解決と同じようにWINSサーバを構築することで

ブラウジング機能を正しく簡単に運用することができま





ですが、名前解決と同様に理解するためには、

NetBIOSブロードキャストによるブラウジング機能の

手順を理解する必要があります

ブラウザの種類

ドメインマスタブラウザ

ドメイン環境下で、マスタブラウザを統合する

マスタブラウザ

ドメインマスタブラウザと区別する意味で、

ローカルマスタブラウザと呼ばれることもあります

バックアップブラウザ

マスタブラウザからコピーを受け取り、クライアントからのブ

ラウズリストの要求にこたえます

ポテンシャルブラウザ

ブラウザの機能は有しますが、現在はサービスを提供して

いない状態です

「ネットワークを参照できません」

ネットワークコンピュータをダブルクリックすると

「ベン!」という気に障る音と一緒に表示される

あの忌まわしいメッセージです



これはクライアントがマスタブラウザに接続できなくな

ると表示されるメッセージなんです



マスタブラウザからブラウズリストがもらえないと

このポップアップメッセージがでてきます

ブラウズリストの取得

OS起動後「ネットワークコンピュータ」をダブルクリック

すると NetBIOSグループ名に GroupB に通信

対して、「ブラウズリストを

もってる奴、応答せよ」と

ブロードキャストします ServerA

受信 GroupX





するとブラウザが「俺様だ」と

反応を返します 受信

GroupX

この時点ではレスポンスだけで 破棄



ブラウズリストは渡していません

GroupZ

ブラウズリストの取得

このリクエストにレスポンスするのは、マスタブラウザ

だけでなく、バックアップブラウザもレスポンスします



クライアントはそのレスポンスの中から、任意のブラウ

ザを選択して、ブラウザのアドレス(NetBIOS名)を

キャッシュします



クライアントはキャッシュしたブラウザに対して

「ブラウズリスト」を要求します

誰でもブラウザになれたんじゃ?

ブラウザに接続できないと「ネットワークを参照できま

せん」というメッセージが表示されます



でも「Microsoft ネットワーク共有サービス」をインス

トールしてるWindows OSは、優先順位があるものの

「ポテンシャルブラウザ」です

優先順位は前回お話があったとおりです





つまり、ブラウザに接続できず、自分がブラウザにな

れる場合は・・・

空っぽのネットワークコンピュータ

「誰もブラウザじゃないのか、じゃ俺様ブラウザ」

ということになり、自分自身がブラウザになります



これがWindows 98でよく発生してた、

ネットワークコンピュータを開いたら「空っぽ」

の正体です



マスタブラウザが同じNetBIOSグループ名の中に複

数できてしまう可能性が発生します

マスタブラウザの王様争い

マスタブラウザはNetBIOSグループに対して

12分ごと(Windows 9x系は 15分)に自分自身が

マスタブラウザであることを通知します

「俺が王様だ!」





ところがブラウザには優先順位があり、

自分より優先順位の高いマスタブラウザからの通知を

受け取ったマスタブラウザは、マスタブラウザであるこ

とをやめなくてはなりません

より強いマスタブラウザの傘下に収まるわけです

マスタブラウザの統一

こうして同一NetBIOSグループの中は時間をかけて

ひとつのマスタブラウザに集約されます

ブラウザの王様が決定されます





つまり勘違いしてマスタブラウザになってしまった

クライアントは最大12分間、ネットワークコンピュータ

が空っぽの状態になってしまいます

まさに裸の王様ですね

バックアップブラウザと優先マスタブラウザ

バックアップブラウザの決定の優先順位も

マスタブラウザと同様です

グループ内クライアント数によってバックアップブラウザの

台数がかわります(1台+ 32台につき1台追加)

リソースキットには 16台につき1台追加と書かれているらしい





プライマリドメインコントローラはブラウザの優先順位

が最も高く、バックアップドメインコントローラとあわせ

て優先マスタブラウザと呼ばれます

皇帝といった感じでしょうか

ブラウズリストの内容

ところで、ブラウズリストって何が書いてあるんでしょう

NetBIOS名

コメント(マイコンピュータのプロパティで記述するコメント)

コンピュータの属性

•ワークステーション機 • Macintoshサービス

能が稼動 が稼動

• サーバ機能が稼動 • Netwareサービスが

• SQL Serverが稼動 稼動

• PDC機能が稼動 • LAN Managerドメイ

• BDC機能が稼動 ンのメンバ

• Time サーバが稼動 • プリントサーバが稼

• スタンドアロンサーバ 動

である • RASサーバが稼動

• ポテンシャルブラウザ • UNIXサーバである

である • Windows NT系OSで

• バックアップブラウザ ある

である • Windows for

ブラウズリストへの登録

各クライアントは自分の情報をブラウズリストへ

登録する

そのタイミングは、

Windows NT系 Computer Browerサービス起動/停止

Windows 9x系 Microsoft ネットワーク共有サービス

起動/停止(実際はコンピュータの起動/停止)

定期 12分間隔

定期登録は自らが利用可能であることをアナウンスし

ます

ブラウズリストの更新

定期登録連絡が3回連続で来なかった場合は

ブラウズリストから削除されます

正常なシャットダウンが行われなかった場合が想定されます

最大で12分x3回=36分間ブラウズリストには残る

たまにシャットダウンしたPCがネットワークコンピュータに

残ってますねえ





最新のブラウズリストは、最長12分おきにクライアント

に配信される

36分+12分 = 最大48分 幽霊クライアントが

存在することになる

複数ワークグループのブラウジング

同一セグメント内に複数のワークグループがある場合

マスタブラウザはワークグループの数だけ

存在することになります

NetBIOSグループ名が違うので統合はされません





マスタブラウザが他のワークグループのブラウズリスト

を保持する

3つのワークグループがあれば、ひとつのマスタブラウザは

3つのブラウズリストをもつ

セグメントをまたいだワークグループ

ルータをまたいで構成されるワークグループは

ブロードキャストが届かない

NetBEUI はセグメントを越えられない

必然的に NBTによるネットワークになる



名前解決同様、ブラウジングが正しくできるよう設定す

れば難しいことはない

ただしLmhostsを使って名前解決やブラウジングを設定する

ことは管理上は大変

動作原理を理解したうえで、

WINSサーバの使用が推奨

気づきました?

NetBIOS名前解決とブラウジングは別物です

もちろん相互連携はあります





つまり「ファイル共有すること」と

「ネットワークコンピュータで共有パソコンが

みえること」は別な事象なんです

ネットワークコンピュータで見えなくても、

共有フォルダのパスを直接指定すれば

共有できるっていう理由がこれです

NTドメインの構成は必須ではない

NBTを使うことにより複数セグメント間で複数ワークグ

ループを構成することは不可能ではない

NetBIOS名前解決もブラジングもできますからねえ



一部の書籍では「セグメントをまたぐ場合はドメインが必須」

と書かれている場合もありますが・・・

ただ面倒です。楽なほうがいいですよねえ

Hostsファイルでhostname名前解決するよりDNSサーバ

LmhostsファイルでNetBIOS名前解決/ブラウジングするよりWINS

サーバ

あれ?NTドメインいらないんじゃない?

DNSサーバとWINSサーバがあれば

NTドメインいらないんじゃない?

その通り、必須ではありません

ワークグループレベルではユーザ管理や共有フォルダ管理

などはひとつひとつ設定する手間が発生します

しかも

WINSサーバは Windows Server OSについてる

だからServer OS 買ってね by マイクロソフト

Windows Client OSはライセンス上、リソース共有できる

他のPCは10台以下となっています

やっぱりServer OS 買ってね by マイクロソフト

せっかくだから、NTドメインにしよう

10台以下のネットワークでセグメントまたいで

使う環境って多くはないでしょう

10台以上のネットワークでWINSサーバが

必要なぐらいなら Server OSは必要なんじゃ



なんだよ、結局 Server OSが必要なら

NTドメインにしてWINSたてりゃいいんじゃねーかよ

ですから、マイクロソフトもSIベンダーも Server OSの導入を

進めています

で。NTドメイン環境下の話

ちょっとブラウジングの話にもどります

ドメインマスタブラウザ

NTドメイン環境下においてマスタブラウザのボスになる

機能的にはローカルマスタブラウザと一緒

マスタブラウザを統合する

セグメントをまたぐならNetBIOS名前解決が必要

認証とSMB

ここまでのお話で、大事なことが話されていません



そうだ!認証は?

NetBIOS名前解決もブラウジングも認証という

概念はありません

あれ?それを利用して共有名詐称できるんじゃ・・・





SMBセッションによって、はじめて認証が行われます

3WAY ハンドシェイクがあって、通信がはじまる

プロトコルネゴシエイト終了後、ユーザ名とパスワードの

送信が行われる

SMBセッション

SMBセッションでは、ログオンしているユーザ名と

パスワードが送出されます

Windows NT系はSMBセッション毎に変更することも可能

Windows 9x系は変更不可





マシン単位のSMBセッション

SMBセッションを複数同時に張った場合に1つは user1、

1つは user2 というセッションのはりかたはできません

User1 でSMBセッションを開始した場合、

すべてのSMBセッションの終了まで、user1の権限でのセッ

ションになります

NULLぽ

通常SMBセッションの認証時にはユーザ名と

パスワードの情報を送出します

が、NULLアカウント+空パスワードでの認証をする

ことも可能

これをNULLセッションと呼びます





これは認証情報自体の通信のための措置

ブラウズリストの交換もNULLセッションで行われる

NULLセッションが可能な共有は制限はされている

でも実際にはしばしばセキュリティホールになった

SAM

SAM (Security Account Manager)

認証用アカウントのデータベース

各マシンごとに持つ ローカル SAM と

NTドメインが持つ ドメインSAM がある





ワークグループ環境では 認証はそれぞれ

各マシンごとにローカルSAMを使って行われる

台数が多くなってくると管理が困難

ローカルパスワード変えたら、他マシンのSAMのアカウント

も変えたくなる

ドメインSAM

NTドメイン環境下では、それぞれのリソースへの

認証は ドメインSAMを使って行われる

管理がラクチン

どこのリソースを使っても同じアカウントとパスワードで

いける

もちろんローカルSAMも健在

ローカルログオンのときは ローカルSAMを使う

\\domainname\username ドメインログオン

\\computername\username ローカルログオン

NTドメインの信頼関係

複数のNTドメイン間で信頼関係を結ぶことができます

お互いのドメインSAM をつかえるようにする

それをもとにリソースを共有する





Windows NT までは NTドメイン同士は常に対等に

信頼関係を結んでいました

Windows 2000以降 Active Directoryでは、

NTドメイン内のユーザ名等をグループ化して

階層化することが可能になっています

内部が階層化されたドメインSAMを使います

SMBセッションの認証方式

チャレンジレスポンス方式

1. クライアントから認証要求

2. あらかじめ用意してあったハッシュから毎回違う

チャレンジ文字列を生成。クライアントに送信

3. クライアントはパスワードからハッシュを生成、

さらにチャレンジ文字列を使用し、レスポンスを生成する

4. サーバ側で 3.でつくられるレスポンスをあらかじめ

生成、クライアントから送信されたレスポンスと

同一であれば 認証成功

問題はハッシュの生成方式

チャレンジレスポンスは、ハッシュがすべて

パケットキャプチャされていると

チャレンジ文字列とレスポンスは見える

認証が成功している通信をキャプチャしている場合

ハッシュ生成アルゴリズムがわかるとパスワードがわかる

Microsoft ネットワークで使用するハッシュは

大きく3つに分かれる

LANMAN

NTLM

NTLMv2

下位互換とLANMANハッシュ

Window 9x系OSは LANMANハッシュしか使えない

Windows 9x系がネットワーククライアントとして

好ましくない技術的な理由

パスワードの最長は14文字

LANMANハッシュの手順

1. 入力された文字列を大文字化する

この時点で大文字小文字の区別は意味がない

2. パスワードが14バイト未満の場合は、14バイトまで

NULLで埋める

3. 7バイトずつ、2つに区切る

4. マジック値(固定 KGS!@#$%)を使って DESでハッシュ化

ちょっとわかりにくいかな

5. 8バイトのハッシュが2つできる

6. 8バイトのハッシュを再びあわせて、5バイトのNULLを追加

7. 8バイトx2 + 5バイト = 21バイトのハッシュ生成

8. 21バイトを7バイトずつ 3つにわける

9. 8バイトのチャレンジを使って、DESでハッシュ化

10. ハッシュ化された8バイトが3つ

11. これをまとめて 24バイトのレスポンスの完成





絵を描いてみるとわかりやすいかも。。。

結局、どこが脆弱性?

パスワードが7文字(7バイト)以下の場合

レスポンスの最後の8バイトは必ず同一になる

レスポンスの最後8バイトをみれば、パスワードが

7文字以下かどうかがわかる

中級クラスのハードウエアを使った場合

7バイトすべてのハッシュを生成するのに 56日

平均的に1/2 でHitするとすれば

ブルートフォースにかかる時間は 28日。

じゃ8文字以上にすりゃいいじゃん?

パスワードが最大14文字

はじめに7バイトずつわけけられる



ということは7バイトのブルートフォースを2回すりゃOK



最長112日 平均56日でブルートフォース成功

56日で成功するとわかってるブルートフォースなら

仕掛けて待ってますよね(^^;

Administartor (root) パスワードだったら・・・









((((; ゚Д゚)))

というわけで LANMAN → NTLM

NTLM

Windows NT 4.0 SP3以降 (え、じゃSP2は・・・ )

LANMANハッシュから生成されるLMレスポンスを

送出しない設定が可能

Windows 9x系とは通信できなくなります

MD4(だったかな?) でハッシュ生成

NTLMと NTLMv2

NTLMv2

Windows NT 4.0 SP4以降

LMレスポンス

NTLMハッシュから生成されるNTLMレスポンス

をそれぞれ送らない設定が可能

(NTLMv2ハッシュから生成されるNTLMv2レスポンス

だけ送る設定)

「受け取らない」設定も可能

LMレスポンスやNTLMレスポンスは受け取らず

NTLMv2レスポンスのみ受け付ける

これが現状の最強

NTLMv2 がいいのね

でもデフォルトは LMレスポンスも送っちゃいます

ちゃんと設定しましょう

たしかWindows Server 2003 は

「NTLMv2 のみ受け付ける」がデフォルトだったかも





じゃ、Windows 9xは捨てるしかないのね

Active Directoryクライアント、Winsock2.0などを

インストールすれば NTLMv2に対応します



ちょっと安心。

Sambaとの関係

これまではWindows ベースのお話でした

Sambaはこれらにどのように対応している

のでしょう?



名前解決機能

ほぼWindows と同等の機能を有しています

WINSクライアントにもなれます

WINSサーバにもなれます(すばらしい

ただWINSサーバの機能である WINS複製機能は

Samba 3.0からの実装

Sambaとの関係

ブラウジング機能

ほぼWindows と同等の機能を有しています

マスタブラウザはもちろん、ドメインマスタブラウザにも

なれます

ただ、バックアップブラウザにだけなれない

(仕様未公開のためらしい)



LM,NTLM,NTLMv2 対応

最強レベルの

「LMレスポンスやNTLMレスポンスは受け取らず

NTLMv2レスポンスのみ受け付ける」

だけ未対応

NetBIOSの呪縛を解け!

Dirct Hosting of SMB

ポート 445を使用する従来のSMBに変わる プロトコル

Windows 2000以降から実装

Direct Hosting of SMB over TCP/IPという

NBTを包括したプロトコルが NetBIOSの呪縛から開放してくれ

る呪文になるかも

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;31526

7

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;20427

9



もちろん使えるけど、仕様はまだ謎

Samba って対応してます?

実はここまでが復習と補足でした

たぶん、もう時間があんまりないはず



Active Directoryの狙いや機能、AD上で提供される

サービスの紹介ぐらいまで。

Active Directoryとは?

ここまで苦労して、構築する Active Directoryとは

そんなにいいものなのでしょうか?



単純なディレクトリサービス??



Windows Server 2003 としてみると

Radius、LDAP、DNS、Web、SMTP、POP3、

DHCP 、WINS、CA などの機能を有しています

Active Directory の狙い

ディレクトリサービスとは

「あらゆる情報を一元管理し、アプリケーションに

対しての情報を参照し、更新するための

共通プログラムインターフェースを提供する」

グローバルナレッジ 横山氏





Active Directoryは Windows環境におけるディレクト

リーサービスを、サーバやクライアント、アプリケーショ

ンなどありとあらゆるものに、必要な情報を提供するも



概念的にはわかるが、具体的にちょっとわかりにくい

実現できる具体的な機能

統合ユーザ管理

権限のテンプレート化

Intellimirror

リモートインストールやフォルダ同期など

統合システム管理

Exchange や SharePoint との統合

ユーザの共通化、権限の共通化、アプリケーション間のデータ連携

DNSやWINS、DHCP との統合

Microsoft ネットワークをより簡単に

シングルサインオンの実現

ちょっとした機能

共有フォルダの位置

共有フォルダのUNCに対して、わかりやすい名前やキー

ワードを設定できる

共有フォルダ自体を検索することが可能

共有プリンタの位置

UNCに加え、両面印刷やホチキス機能などの有無などを検

索できる





拠点数が多いネットワークで、他サイトに訪問した際に

非常に便利

グループポリシー

クライアントの設定を一括管理する機能

ユーザインターフェースの制限や自動設定

コントロールパネルの非表示やプリンタ追加不可など

アプリケーションの自動インストール

IEやセキュリティパッチだけでなく、Notesクライアントなども

証明書の自動配布

ローカルアカウントへの制限

Administrator /guest 名強制変更

グループごとのログオン、ログオフスクリプト

Active Directoryって目新しい機能ないの?



「概念的にはどこにでもある機能」の集合体です

まさに集合しているところに意味があって、

それらの機能や情報などのスキームを自由に変化させるこ

とができる

それらを2次利用、3次利用することで管理コストを低減する





統合化することでネットワーク全体のユーザビリティを

向上させる

ネットワークリソースを集中管理し、検索できるようにする

だけでも、ユーザビリティは向上します

駆け足だったと思いますが

オープンソースとGPLに対するマイクロソフトの考え方

NetBIOS名前解決

ブラウジング機能

SMBと認証

認証方式と脆弱性

Sambaとの関係

Active Directoryとはどんなものなのか(のさわり

をお話してきました

が、一番大事なのは

「NetBIOS名前解決」「ブラウジング機能」です

できるUNIXerほどハマってしまうポイントです。



Microsoft ネットワークと UNIXネットワークの両方の知識を

得て快適なネットワークをつくりあげてください



今回、ちょっとマイクロソフトよりの立場でお話しましたが

私個人はWindowsでもUNIXでもLinuxでもホストでも

すべてのコンピューティングが切磋琢磨することで

かんたん便利で快適な サービスが提供されることが

理想だと思います


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