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									科学研究費補助金基盤研究 S「潮汐混合の直接観測と潮汐 18.6 年振

動に関わる海洋・気候変動の解明」平成20年度成果


成果概要
  本研究課題は、1)これまでほとんど直接観測が行われておらずモデルにも組み込ま
れていない海洋鉛直混合を直接観測し(本課題では大きな鉛直混合の存在が予想されてい
る千島列島・オホーツク海、アリューシャン・ベーリング海域、黒潮続流域が対象)、2)
大きな混合が生じるメカニズムを明らかにし、3)混合過程が水塊形成・変質・海流・物
質循環・生態系にどのような影響を及ぼすかを評価すること、及び、4)大きな鉛直混合
が潮汐の 18.6 年振動に連動して変動することに起因する海洋・気候長周期変動について、
観測データやモデルを用いて、その存在と機構を明らかにすることである。
  本年度は、これまでの知見を総括し、平成21年度に実施される白鳳丸アリューシャ
ン・ベーリング航海、及び、平成21年度以降に行われる予定のロシア船を用いた千島・
オホーツク海観測の計画を検討するために、東京大学海洋研究所共同利用シンポジウム「潮
汐混合とオホーツク海・ベーリング海の物理・化学・生物過程」を 5 月 22-23 日に開催し、
その成果を月刊海洋号外 50 号として出版した。混合観測としては、淡青丸 KT08-7 航海(2008
年 5 月)に黒潮続流域、及び、白鳳丸 Kh08-2 航海(2008 年 7-8 月)に北西太平洋・天皇海
山列において乱流観測および本課題で新たに導入した硝酸プロファイラ観測、さらに鉄の
観測を実施した。これらの観測から、硝酸プロファイラと乱流計のデータを併用すること
により、硝酸の乱流鉛直拡散輸送を評価する基礎ができた。また、北西太平洋の広い海域
で 2000m までの夏季の乱流拡散の実態を明らかにでき、さらに、神武海山上で強い乱流を
観測した。千島列島付近の乱流については、2006/2007 年観測データの解析を進め、良好な
乱流データを仕分ける手法の開発を行った他、密度逆転から乱流強度を評価する手法が有
効であることを実証した。この手法は、従来取得されてきた海洋観測データを用いて乱流
強度がある誤差範囲で推定可能であることを示す画期的な成果である。また、千島列島付
近の大きな乱流鉛直混合により、周辺海域に見られない特異な栄養塩鉛直プロファイルが
存在することが明らかとなった。この強い鉛直混合が、アムール川により陸から供給され、
サハリンに沿ってオホーツク海中層水に含まれて单下した鉄を表層にもたらす効果がある
ことが明らかになりつつある。18.6 年周期潮汐振動については、木の年輪データから再構
成された 300 年の北太平洋 10 年規模振動指数(Pacific Decadal Oscillation)データに
18.6 年振動が統計的に有意に存在することが明らかとなり、1日周期潮汐が大きい時期に
PDO が負(アリューシャン低気圧が弱く、中緯度中央太平洋暖)、弱い時逆になるという事
実が明らかとなった。千島列島付近の潮汐混合を大きくして 18.6 年周期で振動させた大気
海洋海氷結合気候モデル実験により、ENSO に潮汐振動の影響が表れ、潮汐混合が強い時期
に約6年遅れて赤道付近の表面水温が最小となり、よりラニーニャ的になった。この気候
モデル実験結果がそのまま現実の気候に当てはめられるかどうかは定かでないが、千島列
島という全球から見れば極めて限定されている局所的な鉛直混合の変動が、ENSO を通じて
全球の気候に影響を与えうることが明らかになったことは、極めて重要な意味を持ってい
る。


詳細概要
1)観測:2008 年 8-9 月白鳳丸航海(35 日間)において、天皇海山列及び西部北太平洋北緯 50
度付近亜寒帯海域から東経 155 度に沿って北緯 10 度熱帯域にかけて 2000m 深までの乱流計観測
                                         。
を実施し、乱流強度分布及び物質鉛直輸送・生態系との関連の観測を実施した(安田・伊藤)
淡青丸房総沖 KT08-7 航海において得られた親潮と合流直後の黒潮続流域の乱流・物質・生物生
産の観測データを用いた解析を行った(安田・伊藤・池谷)。鉛直方向に詳細な硝酸プロファイ
ルが測定でき、乱流計データと組み合わせ鉛直フラックスを算出できる硝酸塩連続プロファイラ
を導入(東大海洋研)し、本研究における栄養塩・生態系観測研究の基礎を構築した。硝酸塩連
続プロファイラに習熟しプランクトン研究者である池谷透博士を PD として雇用し、乱流と生態
系の関連の研究を推進した。また、21 年度のロシア船オホーツク海観測については、西岡、安
田、中塚がロシア極東水文気象研究所所長 Volkov, Y.N.博士(研究協力者)と打ち合わせた結
果、2010 年 6-7 月、2011 年に実施するよう手続きを進めているが、船舶の修理などに絡み 2009
年度航海は延期されることになった。2009 年に予定されている白鳳丸アリューシャン・ベーリ
ング海観測を行うために、5/22-23 にシンポジウムを開催し観測計画のとりまとめを行った。シ
ンポジウムの成果を、月刊海洋号外、として出版した。2006/2007 ロシア船観測によって千島列
島海域で得られた観測データの解析を進め、密度逆転からの乱流強度評価手法の検討を通じた密
度データによる乱流強度推定をおこない、千島列島付近での栄養塩分布と乱流による栄養塩鉛直
輸送を見積もった。オホーツク海の鉄分布観測データの解析を進め、千島での強い潮汐混合が親
                    、化学トレーサ観測データの解析(渡辺)を行っ
潮に影響を与えることを示した(西岡・中塚)
た。2)潮汐・乱流モデル:千島列島海域を対象にした非静水圧 3 次元モデルの結果を整理すると
ともに、アリューシャン列島アムチトカ海峡での詳細観測・モデルにより非定常風下波による混
           。千島海峡での交換流の季節変動の観測データ・理論による見積もり
合過程を確認した(中村)
       。3)鉛直混合の定量化:2006/2007 年千島列島乱流観測とオホーツク海潮汐モデ
を行った(勝又)
    ・
ルを比較 検討することにより、乱流強度の時空間変動の原因を検討した   ・      。
                                 (観測 モデル関係者)
                                       。4)長
高精度海洋大循環モデルへの乱流観測データの同化手法について検討を開始した(小松)
期変動資料解析:気候変動指標長期データ(木の年輪・サンゴ等)・海面水温データを用いた長
期変動解析を行い 18.6 年振動が PDO に存在することを証明した    、
                                   (安田) 海洋観測長期データを
用いた解析によりベーリング海にも 18.6 年振動に同期した水塊変動が存在することを示した
      。栄養塩等長期資料の解析により20年変動を示した(渡辺)
(長船・安田)                          。木の年輪解析・海
底堆積物解析による長期変動解析により(中塚)。5)高解像度海洋モデル:観測された潮汐混合・
18.6 年潮汐振動を取り込むことができる高解像度海洋循環・生態系モデルの開発に着手した(小
松)。6)気候モデル:予備的に実施した千島列島付近の潮汐混合を変動させた大気・海洋・海氷
結合モデルにより、千島列島での混合の変化が赤道域に伝搬し ENSO の変調を通じて大規模な気
候変動を引き起こしうることを示した(羽角・建部・安田)。


個別成果
(羽角)既に行った結合モデル実験結果の解析を進めるとともに、今後新たに行う結合モデル
実験の準備を行った。従来よりも高解像度の結合モデルについて、解像度やパラメタリゼ
ーションに関する使用を決定し、パラメータチューニング実験および初期状態作成のため
のスピンアップを行った。
(小松) 衛星海面高度を同化した渦解像海洋大循環モデル CHOPE をオホーツク海とベー
リング海に適用するに当たり,既往の現場観測データと比較してモデルの問題点を抽出し
た。
(西岡)北太平洋中層水(NPIW)に、どれだけオホーツク海から鉄分が流出しているかを
明らかにするために、夏季の西部北太平洋亜寒帯域で東経155度線に沿った断面観測を
実施した。その結果、NPIW の指標となる塩分極小層に沿って北緯30度付近まで高鉄濃
度水塊がみられ、オホーツク海中層水に含まれる鉄分が西部北太平洋の広範囲に運ばれて
いることを定量的に明らかにした。
(中塚)1.オホーツク海の観測データの解析を進め、千島列島周辺での鉛直混合が、鉄
などの生物生産に必須の元素の循環に果たす役割を、明らかにした。
2.潮汐 18.6 年振動が、気候変動に及ぼす影響を解明するために、オホーツク海单部から
親潮域の海洋環境変化の影響を最も受けやすい(つまり、夏季にオホーツク海高気圧によ
って駆動されたヤマセの直撃を受ける)北東北の太平洋側(岩手県東部)と、比較のため
に同日本海側(秋田県中部)において、樹齢百数十年の樹木(ヒバとスギ)の年輪セルロ
ースの酸素同位体比を用いた古気候復元手法の開発を進めた。その結果、岩手県東部と秋
田県中部の樹木年輪セルロースの酸素同位体比の経年変化のデータの組み合わせから、夏
季の北西部北太平洋における海面気圧場の変動が、正確に復元できることが明らかとなっ
た。今後、この手法をより樹齢の長い樹木年輪に応用して、長期に亘る北西部北太平洋の
海洋環境変動を、復元していく予定である。
(中村)冬季の親潮域における亜表層から海面混合層への鉄の取込過程解明とフラックス
評価を行うことを目指し、本年度は、研究分担者の一人である西岡准教授の実施した表層
鉄濃度の連続観測と同期するように XCTD 観測を行った。また、潮流により生成された内
部波とそれに伴う鉛直混合を調べるため、北海道大学水産学部おしょろ丸の北洋航海にお
いて XCTD・XBT 観測を行った。
(勝又)オホーツク海と北太平洋の交換量の推定を試みた。歴史的温度塩分データ、
人工衛星による海面高度、全球数値モデル、いずれによる推定も冬季に強く夏季に弱いと
いう推定値を与えた。これは北太平洋の風による西岸での圧力変動に対応していると考え
られる。



H20 研究成果リスト


安田一郎(研究代表者)


雑誌(査読付き)
H. Hasumi, I. Yasuda and H. Tatebe, M. Kimoto 2008: Pacific bidecadal variability
regulated by tidal mixing around the Kuril Islands. Geophysical Research Letters, 35,
L14601,doi:10.1029/2008GL034406,2008


H. Nishikawa and I. Yasuda, 2008: Variation of Japanese sardine (Sardinops
melanostictus) mortality in relation to the winter mixed layer in the Kuroshio
Extension. Fish. Oceanogr. 17(5), 411-420.


S. Kouketsu and I. Yasuda, 2008: Unstable frontal waves along the Kuroshio Extension
with low-potential vorticity intermediate Oyashio water. J. Phys. Oceanogr. 38,
2308-2321. DOI:10.1175/2008JPO3814.1


Yasuda, I. (2009), The 18.6-year period moon-tidal cycle in Pacific Decadal Oscillation
reconstructed from tree-rings in western North America, Geophys. Res. Lett., 36,
L05605, doi:10.1029/2008GL036880.


Itoh, S., I. Yasuda, H. Nishikawa, H. Sasaki and Y. Sasai (2009), Transport and
environmental temperature variability of eggs and larvae of the Japanese anchovy
(Engraulis japonicus) and Japanese sardine (Sardinops melanostictus) in the western
North Pacific estimated via numerical particle tracking experiments. Fish. Oceanogr.,
18(2), 118-133.


書籍


安田一郎(2008) 総論:潮汐混合とオホーツク海・ベーリング海の物理・化学・生物過程. 月
刊海洋号外 50, 5-15.
長船哲史・安田一郎(2008)北太平洋亜寒帯域での 18.6 年水塊変動. 月刊海洋号外 50, 41-49.


八木雅宏・安田一郎(2008)千島列島海域における密度逆転を用いた乱流混合観測. 月刊海洋
号外 50, 85-92.


金子仁・安田一郎・池谷透・西岡純・中塚武(2008)千島列島付近での中層栄養塩分布. 月刊
海洋号外 50, 93-98.


口頭発表


               、日本海洋学会シンポジウム「レジームシフト研究の歴
安田一郎 「物理環境と水産資源」
史と現状および今後の課題」、2008 年 3 月 30 日東京海洋大学


安田一郎・金子仁・八木雅宏・伊藤幸彦・長船哲史・池谷透・渡辺豊・小野数也・西岡純・
中塚武、千島列島海域での潮汐混合と物質分布・鉛直輸送、255、2008 日本海洋学会秋季
大会、2008 年 3 月 28 日


伊藤幸彦・安田一郎・長船哲史・八木雅宏・金子仁、ウルップ海峡における水塊・流速構
造と乱流混合観測、208, 2008 日本海洋学会秋季大会、2008 年 3 月 28 日


長船哲史・安田一郎・伊藤幸彦・八木雅宏・金子仁、クルーゼンシュテルン海峡における
水塊・流速構造と乱流混合観測、2008 年度日本海洋学会春季大会, 207, 東京海洋大学, 3
月 2008 年


池谷透・ 金子 仁・ 安田一郎 ・ 磯村信宏 ・ 北出裕二郎・ 内山 真・ 堀本奈穂・ 石丸 隆 ・
 大村寿明・ 増田貴子・ 古谷 研・ 鶴島修夫・ 原田 晃・山田佳昭、相模湾海域人工湧
昇実験- トレーサーによる放流水の分布・挙動の観測結果 -、2008 日本海洋学会秋季大
会、2008 年 3 月 28 日


金子 仁・安田一郎・池谷 透・西岡 純・中塚 武・伊藤幸彦・長船哲史・八木雅宏:ブッ
ソル海峡における栄養塩鉛直輸送、2008 日本海洋学会秋季大会講演番号 328、2008 年 9
月26日、広島国際大学(広島県呉市)


八木雅宏・安田一郎:ブッソル海峡における密度逆転を用いた乱流強度の見積もり、2008
日本海洋学会秋季大会講演番号 227、2008 年 9 月26日、広島国際大学(広島県呉市)
Yagi M. and I. Yasuda, Turbulence in the Bussol Strait by using density inversions.
PICES annual meeting, Dalian China, Oct. 27, 2009.


Kaneko H. and I. Yasuda, Nutrient distribution around the Bussol Strait. PICES annual
meeting, Dalian China, Oct. 27, 2009.


Takumi Nonomura, Ryuji J. Machida, Jun Nishikawa, Atsushi Tsuda, Ichiro Yasuda and
Shuhei Nishida, Practical identification of three sympatric calanoid copepods, Calanus
sinicus, C. jashnovi and C. pacificus, in the western North Pacific, PICES annual meeting,
Dalian China, Oct. 27, 2009.


西川悠・安田一郎・伊藤幸彦・笹井義一・佐々木英治                               OFES を用いた黒潮続流域混合層
深度変動とマイワシ RPS 変動の解析、2008 年度水産海洋学会、東京、2008/11/11


伊藤幸彦・猿渡敏郎・西川悠・小松幸生・安田一郎・津田敦・清水学・瀬藤聡                                             房総沖で
採集されたマイワシ・カタクチイワシ仔魚の輸送経路・経験環境と成長履歴、2008 年度水
産海洋学会、東京、2008/11/11


Yasuda I., H. Nishikawa and S. Itoh, Mixed layer variations in the Kuroshio nExtension
in relation to Japanese sardine. AGU-fall meeting, San Francisco, Dec. 15, 2008


Itoh, S., T. Sugimoto and I. Yasuda, Frontal Waves along the Kuroshio, AGU-fall
meeting, San Francisco, Dec. 15, 2008


2009
Yasuda, I., S. Kouketsu and Y. Hiroe, Frontal waves along the Kuroshio Extension and
formation of distinctive salinity minimum. US-Clivar Western Boundary Current
workshop, Pheonix, U.S.A., Jan. 15, 2009


長船哲史・安田一郎 潮汐 18.6 年振動に伴う北太平洋亜寒帯域における表層塩分の 20 年変
動。2009 日本海洋学会春季大会、東京、2009/4/6




丹羽良知・安田一郎・卜部佑介 海面水位データを用いた潮汐 18.6 年周期変動の検証、
2009 日本海洋学会春季大会ポスター発表、東京、2009/4/6
山脇有紗・小松幸生・清水学・瀬藤聡・安倍大介・高須賀明典・伊藤幸彦・安田一郎、黒
潮・黒潮続流域におけるマイワシ仔魚の輸送・水温環境の年々変動、2009 年日本海洋学会
春季大会、東京、2009/4/8




羽角博康(研究分担者)


1.雑誌論文


Hasumi, H., I. Yasuda, H. Tatebe and M. Kimoto (2008): Pacific bidecadal climate
variability regulated by tidal mixing around the Kuril Islands, Geophysical Research
Letters, 35(14), L14601.


羽角博康 (2008): 18.6 年周期潮汐の気候への影響に関するモデリング, 号外海洋, 50, 50-56.


Sakamoto, T. T., and H. Hasumi (2008): Pacific upper ocean response to global warming
-climate modeling in an eddying ocean regime-, in Eddy-Resolving Ocean Modeling, Eds.
M. Hecht and H. Hasumi, American Geophysical Union, 265-279.


Tanaka, T., and H. Hasumi (2008): Resolution dependence of eddy luxes, in
Eddy-Resolving Ocean Modeling, Eds. M. Hecht and H. Hasumi, Americal Geophysical
Union, 101-113.


Oka, A., S. Kato and H. Hasumi (2008), Evaluating effect of ballast ineral on deep-ocean
nutrient concentration by using an ocean general irculation model, Global
Biogeochemical Cycles, 22(3), GB3004.


Tanaka, Y., and H. Hasumi (2008): Injection of Antarctic Intermediate Water into the
Atlantic subtropical gyre in an eddy resolving ocean model, Geophysical Research
Letters, 35(11), L11601.


Matsumura, Y., and H. Hasumi (2008): A nonhydrostatic ocean model with a scalable
multigrid Poisson solver, Ocean Modelling, 24, 15-28.


3.図書
Hecht, M., and H. Hasumi (Eds.) (2008), Ocean Modeling in an Eddying Regime,
Geophysiclal Monograph Series Volume 177, American Geophysical Union, Washington,
D.C., 409 pp.


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小松幸生(研究分担者)


1.雑誌論文:著者名・論文表題・雑誌名・査読の有無・巻・発行年・最初と最後のペー
ジ
   (1) 吉成浩志,瀬藤 聡,奥野 章,安倍大介,小松幸生,宮澤泰正, FRA-JCOPE グループ・
      FRA-JCOPE の再現性に対する Argo データの影響評価・海と空・査読有・84・2008・77-84
   (2) 宮澤泰正, 小松幸生, 瀬藤聡・数値海況予測システム JCOPE2 による黒潮・親潮混
      合域の再現性・海と空・査読有・84・2008・85-91
   (3) Tamura, H., T. Waseda, Y. Miyazawa and K. Komatsu・Current-Induced Modulation
      of the Ocean Wave Spectrum and the Role of Nonlinear Energy Transfer・J. Phys.
      Oceanogr.・査読有・38・2008・2662-2684


2.学会発表:発表者名・発表標題・学会名等・発表年月日・発表場所
  (1)宮澤泰正,鍵本崇,郭新宇,章若潮,田村仁,早稲田卓爾,小松幸生,瀬藤聡,Joon-Soo
      Lee,奥野章・数値海況予測システムJCOPE2を用いた再解析データ作成・2008 年度
      日本海洋学会春季大会・2008 年 3 月 27 日・東京海洋大学
   (2)吉江直樹,小松幸生,伊藤進一,小埜恒夫,田所和明,齊藤宏明,山中康弘・生態
      系モデルによる親潮域・混合水域における低次生態系の経年変化の再現・2008 年度日
      本海洋学会春季大会・2008 年 3 月 27 日・東京海洋大学
   (3)安倍大介,小松幸生,清水学,奥野章・黒潮域表層流によるイワシ類卵仔魚輸送の
      年々変動特性・2008 年度日本海洋学会春季大会・2008 年 3 月 27 日・東京海洋大学
  (4)Joon-Soo Lee, 小松幸生,宮澤泰正,鍵本崇,瀬藤聡,奥野章・Modification of the
      operational ocean prediction system “FRA-JCOPE” for the Yellow and East China
      Seas・2008 年度日本海洋学会春季大会・2008 年 3 月 29 日・東京海洋大学
   (5)吉成浩志,細田滋毅,小松幸生,Argo Trajectory Working Group・Argo float 沈
      降/上昇時に生じる滞在深度流速誤差の見積もり・2008 年度日本海洋学会春季大会・
      2008 年 3 月 29 日・東京海洋大学
   (6)小松幸生,廣江豊,市川忠史・GPS波浪ブイによる黒潮周辺域の波浪観測・2008
      年度日本海洋学会春季大会・2008 年 3 月 29 日・東京海洋大学
  (7)亀田卓彦,瀬藤聡,小松幸生・西部北太平洋における海面クロロフィル変動1.時
    空間スケール・2008 年度日本海洋学会秋季大会・2008 年 9 月 26 日・広島国際大学
(8)安倍大介,奥野章,清水学,小松幸生・黒潮続流域における海面水温場の変動特性・
   2008 年度日本海洋学会秋季大会・2008 年 9 月 26 日・広島国際大学
(9)Joon-Soo Lee, 清水学,松野健,小松幸生,宮澤泰正,瀬藤聡,奥野章・Simulation
   of satellite-tracked drifter experiments in summer 2003 and 2004 using FRA-JCOPE
   and investigation of mechanisms for drifter behaviors in the East China Sea・2008
   年度日本海洋学会秋季大会・2008 年 9 月 26 日・広島国際大学
  (10)小松幸生,廣江豊,市川忠史,清水学・GPS波浪ブイによる黒潮周辺域の波浪
    観測(II)・2008 年度日本海洋学会秋季大会・2008 年 9 月 27 日・広島国際大学


3.図書:著者名・出版社・書名・発行年・総ページ数
 (1) 児玉真史,小松幸生,田中勝久・河川負荷の変動が沿岸海域環境に及ぼす影響・株
    式会社恒星社厚生閣・アサリと流域圏環境(生田和正ほか編)・2009・101-114




渡辺 豊(研究分担者)


〔雑誌論文〕
Shigemitsu, M., Watanabe, Y. W., Narita, H.(2008):Time variations of d-15N of organic
nitrogen in deep western subarctic Pacific over the last 145 kyr. Geochemistry,
Geophysics, Geosystems 9(10), Q10012, doi:10.1029/2008GC001999. (査読あり)


Ishida, H., Watanabe, Y. W., Ishizaka, J., Nakano, T., Nagai, N. (2009): Recent trend of
chlorophyll-a over the western North Pacific region. Journal of Oceanography, 65,
179-186.(査読あり)


[学会発表]
Watanabe, Y. W., Nishoika, J., Shigemitsu, M., Mimura, A., Nakatsuka, T.: Remarkable
increases of Alkalinity and pH in the Okhotsk Sea during the 1990s and 2000s.
Remarkable increases of Alkalinity and pH in the Okhotsk Sea during the 1990s and
2000s. The Annual Meeting of Asia Oceania Geosciences Society, Busan, Korea, 16-20
Jun. 2008.


Nishioka, J., Kuma, K., Watanabe, Y. W., Ono, T., Nakatsuka, T.: Importance of lateral
iron transportation from the Sea of Okhotsk to western subarctic Pacific. The Annual
Meeting of Asia Oceania Geosciences Society, Busan, Korea, 16-20 Jun. 2008.


西岡純 (研究分担者)


1.雑誌論文:著者名・論文表題・雑誌名・査読の有無・巻・発行年・最初と最後のペー
     ジ


Liu, H., K., Suzuki, J., Nishioka, R., Sohrin, T. Nakatsuka, Phytoplankton growth and
microzooplankton grazing in the Sea of Okhotsk during late summer of 2006. Deep-Sea Research
Part I,   査読あり、56、2009、561-570


Ooki, A., J. Nishioka, T. Ono, and S. Noriki, Size dependence of iron solubility of Asian mineral
dust particles, Journal of Geophysical Research、査読あり、114, D03202、
doi:10.1029/2008JD010804、2009


西岡 純,中塚 武,小野数他、2008、千島海峡の混合過程の生物地球化学的重要性―西
部北太平洋亜寒帯域の鉄:栄養塩比に与える影響―、
月刊海洋、査読なし、50、2008、107-114



2.学会発表:発表者名・発表標題・学会名等・発表年月日・発表場所



●西岡 純・小埜恒夫・紀本英志・中村知裕・坂岡桂一郎, 親潮域表層における微量栄養
物質(鉄)の広域水平分布自動観測、2008年度日本海洋学会秋季大会、2008 年 9 月 27
日、呉(広島国際大学)


●小埜恒夫、西岡 純、中村知裕、三寺史夫、冬季親潮域表層への溶存鉄供給過程の詳細
観測 -HK0801航海概報-、                 008
                2008年度日本海洋学会秋季大会、 年 9 月 27 日、
呉(広島国際大学)


●西岡 純・中塚 武、千島海峡の混合過程が西部北太平洋亜寒帯域の鉄:栄養塩比に与
える影響、2009 年度日本海洋学会春季大会、2009 年4月6日、東京(東京大学)


●Jun Nishioka,Takeshi Nakatsuka, Kenshi Kuma Yutaka W. Watanabe, Tsuneo Ono, Kay I.
Ohshima, N. Ebuch, The importance of sea-ice formation in the Sea of Okhotsk for supplying iron to
the western subarctic pacific, 2009 ASLO aquatic science meeting, 2009.29 Jan., Nice France
●Jun Nishioka,Takeshi Nakatsuka, Hiroaki Saito, Tsuneo Ono, Takayuki Shiraiwa, The
importance of sea-ice formation in the Sea of Okhotsk for supplying iron to the western subarctic
pacific, 2008 IMBER/IMBIZO workshop, 2009. 10 Nov., Maiami, USA.


●Jun Nishioka,Takeshi Nakatsuka, Kenshi Kuma Yutaka W. Watanabe, Tsuneo Ono, Kay I.
Ohshima, The importance of sea-ice formation in the Sea of Okhotsk for supplying iron to the
western subarctic pacific, 2008 PICES annual meeting, 2009. 23 Oct., Dalian, China


●Jun NISHIOKA, Kenshi KUMA, Yutaka W. WATANABE, Tsuneo ONO, Takeshi NAKATSUKA,
Importance of lateral iron transportation from the Sea of Okhotsk to western subarctic Pacific,
2008 AOGS meeting, 2009, 23 June, Busan Koria


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中塚 武(研究分担者)


<査読有>
Tsuji, H., T. Nakatsuka, K. Yamazaki and K. Takagi (2008): Summer relative humidity
in northern Japan inferred from tree-ring d18O (1776-2002 AD)- Influence of
paleoclimate indices of atmospheric circulation. Journal of Geophysical Research, 113,
D18103, doi:10.1029/2007JD009080.


Saitoh, Y., K. Kuma, Y. Isoda, H. Kuroda, H. Matsuura, T. Wagawa, H. Takata, N.
Kobayashi, S. Nagao and T. Nakatsuka (2008): Processes influencing iron distributions
in the coastal waters of the Tsugaru Strait, Japan. Journal of Oceanography, 64,
815-830.


Liu, H., K. Suzuki, J. Nishioka, R. Sohrin and T. Nakatsuka (2009): Phytoplankton
growth and microzooplankton grazing in the Sea of Okhotsk during late summer of
2006. Deep-Sea Research I, 56, 561-570.


<査読無>


中塚 武・大西啓子・原登志彦(2008):カムチャッカ半島のカラマツ年輪セ ルロースの
水素・酸素同位体比による夏季気温変動の復元.月刊地球,30, 207-215.


中塚 武・西岡                 純・白岩孝行(2008):内陸と外洋の生態系の河川・陸棚・ 中層を介し
た物質輸送による結びつき-2006/2007 オホーツク海航海の作業仮 説-.月刊海洋/号外,
50, 68-76.


>2.学会発表:発表者名・発表標題・学会名等・発表年月日・発表場所


中塚武,大西啓子,辻寛之,安江恒,光谷拓実、過去 3 世紀における梅雨と ENSO のテレ
コネクションパターンの周期的変化:樹木年輪セルロースの酸素同 位体比からの証拠、日本
地球惑星科学連合大会 2008 年度大会、2008 年 5 月 27 日、幕張


NAKATSUKA, T ., OHNISHI,K., TSUJI, H., YASUE, K.               and MITSUTANI, T.
Changes in Teleconnection Pattern between Baiu and ENSO during Last Three
Centuries: Evidences from Oxygen IsotopicRatios of Tree-Ring Cellulose in Northern,
Central and Southern Japan、 Asia Oceania Geoscience Society、2008 年 6 月 18 日、
Busan, KOREA


NAKATSUKA, T., NISHIOKA, J. and SHIRAIWA, T.            Linkage between Inland and
Open Ocean Ecosystems through River and Intermediate Water Flows -Huge but
Vulnerable System in the Amur River Watershed and the Sea of Okhotsk- , 2008 0616、
Busan(Korea)、 Asia Oceania Geoscience Society


NAKATSUKA, T., NISHIOKA, J. and SHIRAIWA, T.          Biogeochemical linkage between
Amur River basin and western subarctic Pacific by iron transport through Okhotsk Sea
Intermediate Water :    A new paradigm to explain changes          in ocean primary
productivity , 2008 0827、 Abashiri (Japan)、 PICES Okhotsk Symposium


NAKATSUKA, T., OHNISHI, K., TSUJI, H., MITSUTANI, T., YASUE, K., FUJIWARA,
T. and Yoshikazu SAMPEI, S.、Spatial and temporal variations in oxygen isotopic ratios
of tree-ring cellulose in Japan during last three centuries、American Geophysical Union
2008 Fall Meeting、2008 年 12 月 17 日、San Francisco, USA




中村知裕(連携研究者)


1.論文等


Nakamura T. and T. Awaji.Scattering of internal waves with frequency change over
rough topography. J. Phys. Oceanogr., in press(査読有り)


中村知裕:2008 潮汐過程がオホーツク海・北太平洋間の海水交換に果たす役割、海の研
究,17(2),133-146.(査読有り)


中村知裕:2008 千島列島付近での潮汐・混合のモデル研究 -なぜ大きな混合?月刊海洋号
外, 50, 18-27.(査読なし)


中村知裕,三寺史夫:2008 環オホーツク圏領域気候モデル天気, 55 (7), 555-560.(査読有り)




2.学会発表等


Nakamura, T.:The Effects of Tidal Mixing at the Kuril Straits on North Pacific
Ventilation.SCOR 50th Anniversary Symposium, 19-21 October 2008, Woods Hole,
Massachusetts, USA.


小埜恒夫,西岡純,中村知裕,三寺史夫、冬期親潮域表層への溶存鉄供給過程の詳細観測 -
HK0801 航海概報-2008 年度日本海洋学会秋季大会, 2008 年 9 月 24 日-28 日, 332(26 日)
広島国際大学 呉キャンパス.


西岡純,小埜恒夫,紀本英志,中村知裕,坂岡桂一郎、親潮域表層における微量栄養物質(鉄)
           2008 年度日本海洋学会秋季大会, 2008 年 9 月 24 日-28 日, 333(26
の広域水平分布自動観測、
日)広島国際大学 呉キャンパス.


中村知裕,西岡純,小埜恒夫,三寺史夫、冬季親潮域における表層鉄濃度と水塊構造の関係:鉄
の表層回帰、2008 年度日本海洋学会秋季大会, 2008 年 9 月 24 日-28 日, 333(26 日)広島国
際大学 呉キャンパス.


三寺史夫,松田淳二,中村知裕,内本圭亮,中野渡拓也,江淵直人、風の強制と結合したオホーツ
ク海の熱塩循環、2008 年度日本海洋学会秋季大会, 2008 年 9 月 24 日-28 日, 116(26 日)広
島国際大学 呉キャンパス.


笹島雄一郎,羽角博康,中村知裕、オホーツク海における高密度陸棚水形成の感度実験、2008
年度日本海洋学会秋季大会, 2008 年 9 月 24 日-28 日, 113(25 日)広島国際大学 呉キャン
パス.
上原裕樹,中村知裕,西岡純,小埜恒夫,三寺史夫、北太平洋亜寒帯西部における上層成層の変
 2008 年度日本海洋学会秋季大会, 2008 年 9 月 24 日-28 日, P54(26 日)
動、                                                広島国際大学 呉
キャンパス.


Sasajima, Y., H. Hasumi, and T. Nakamura: A sensitivity study on the dense shelf
water formation on the Okhotsk Sea. Fourth PICES Workshop on "The Okhotsk Sea
and adjacent areas", August 27-29, 2008, Okhotsk campus of the Tokyo、University of
Agriculture, Abashiri


Uchimoto, K., T. Nakamura, J. Nishioka, and H. Mitsudera. Modeling of the circulation
of the intermediate layer in the Sea of Okhotsk. Fourth PICES Workshop on "The
Okhotsk Sea and adjacent areas", August 27-29, 2008, Okhotsk campus of the Tokyo
University of Agriculture, Abashiri


Mitsudera, H., J. Matsuda, T. Nakamura, and K. Uchimoto: Wind- and buoyancy-driven
overturning circulation in the Sea of Okhotsk. OS02-A030, 5th Asia Oceania
Geosciences Society Conference, AOGS 2008, Busan, Korea, June 16-20, 2008.


Uchimoto, K., T. Nakamura, J. Nishioka, J. Matsuda, and H. Mitsudera: Modeling the
Intermediate Layer Circulation in the Sea of Okhotsk. OS02-A029, 5th Asia Oceania
Geosciences Society Conference, AOGS 2008, Busan, Korea, June 16-20, 2008


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勝又勝郎(連携研究者)


> 1.雑誌論文:著者名・論文表題・雑誌名・査読の有無・巻・発行年・最初と最後のペ
ージ


勝又勝郎、ブソル海峡を通じたオホーツク海と北太平洋の交換流の水理学モデル
月刊海洋、 査読なし、 号外 50、 2008 年、34--40


大島慶一郎、小野純、小野数也、勝又勝郎、オホーツク海の潮流の観測、月刊海洋、 査読
なし、 号外 50、 2008 年、28--33


Katsumata, K., I. Yasuda,   Estimates of volume transport between the Sea of Okhotsk
and the North Pacific
J.Oceaonogr., submitted


> 2.学会発表:発表者名・発表標題・学会名等・発表年月日・発表場所


勝又勝郎、ブッソル海峡流出流の季節変動、日本海洋学会秋季大会、2008 年 9 月、呉


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建部洋晶(連携研究者)


建部洋晶・森正人
    千島列島周辺における強い潮汐混合に対する大気場循環場の応答,
    (月刊海洋号外「潮汐混合とオホーツク海・ベーリング海の物理・化学・生物過程」,
    50, 2008)

								
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